McInjunの日記

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ブルックナー ☆ 交響曲第1番ハ短調<リンツ稿>

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ブルックナー  交響曲第1番ハ短調WAB.101<リンツ稿>

フィリップ・フォン・シュタインエッカー指揮

ムジカ・セクロルム

 

古楽器によるブルックナー交響曲。しっかりとしたサウンドで聴けるのかと半信半疑であったが、それは杞憂に終わった。想像以上の美しいサウンドである。弦楽器と管楽器のバランスが絶妙なのだろう。初期のブルックナー の作品としては、シュタインエッカーの指揮は最高の贈り物だ。旋律はどれも説得力があり、一音たりとも聞き逃すまいと最後まで集中力を切らさず音楽に没頭してしまった。

そしてこの第1交響曲の圧巻は第4楽章だ! 突然、戦闘態勢のような緊迫した第一主題が総奏で始まる。宗教音楽を書いてきた作曲家とは思えない程の勇ましく元気な曲になっている。

9月4日はブルックナー の誕生日。1824年9月4日(土)にオーストリアのアンスフェルデンで生まれた。美しい声の持ち主だった母親は日曜日ごとにブルックナー を教会に連れてゆき、オルガンを弾く父の椅子に並んで座って、母親が歌うミサを聴いていたそうだ。