モーツァルト 交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
・ギュンター・ヴァント指揮 ケルン・ギュルツェニヒ交響楽団
G・ヴァントは晩年、ブルックナー の演奏において名声を博した指揮者ですが、ブルックナー 以外のヴァントの演奏には、あまり興味が湧きませんでした。というのも、ブルックナー の演奏があまりにも神がかっておりましたから、汚れ(けがれ)を見たくないというか、ブルックナー だけをヴァントに崇めていたのかもしれません。
しかし、ヴァントがモーツァルトを指揮したレコードとなると、どうしても耳にしたくなり、手に入れてしまいました。
レコードジャケットの左下にはSTEREOと書かれてますが、実際はMONO録音で、いつ頃のものかわかりません。
ではその演奏ですが、「ハフナー」も「プラーハ」も第1楽章の冒頭は、腰を据えたじっくりとした面持ちで始まります。しかし、曲の進行と共にややテンポが速まり、躍動感に満ちた展開となりますが、抑制の効いた指揮ぶりはヴァントらしさがいい感じのモーツァルトです。
ギュンター・ヴァントのモーツァルト! なかなか渋くてgoodです。