ブラームス 交響曲第2番 ニ長調 作品73&大学祝典序曲 ハ短調 作品80
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
バランスの良い残響での優れた録音により、ライヴ感が溢れる演奏が楽しめます。録音の良さもあり内声部まで明瞭に耳に届きますので、改めてブロムシュテットの音楽をしっかりと味わうことができる1枚だと思います。
さて、このライヴは2019年10月の録音で、ブロムシュテットとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるブラームスの交響曲プロジェクトのようです。
ブラームスは4つの交響曲を作曲しましたが、私が好んで聴くのがこの第2番です。第1番、第3番そして第4番とどれも名曲ばかりですが、何故か第2番だけはリラックスして聴けるのです。ブラームスの「田園」と評され、ベートーヴェンのそれと対比したイメージが持たれて、親しみやすいのかも知れません。またブラームス が夏の保養地ウェルター湖畔のぺルチャッハで、この第2番を作曲されたことは有名な話しですが、「ここは最高に素晴らしい。湖と森、そして向こうには碧い山波ときらめく純白の雪」とブラームスを感激させた美しいところで、至福の時間に音楽を作られたとなると色々と想像させられてしまいます。その生気に満ちた音楽を、ブロムシュテットは最高の調理で届けてくれました。
是非、ブラームス ・ファンのリスナーには聴いて頂きたい1枚ですね。