ズービン・メータ指揮
「1974年4月録音」とレコードジャケットに記載されてますから、何と46年の月日が経つのですが、今日聴いても全く色褪せない演奏で、若かりしマエストロの実力が窺えます。メータはロスアンジェルス・フィルとのレコーディングが当時は多く、この曲も素晴らしいアルバム写真で発売されました。ブルックナー をアメリカのオーケストラが取り上げるとは若干驚きではありましたが、聴いてみるとドイツのオケとは違った荒削りのブルックナー で、逆に素朴感もあり楽しめました。もちろん天下のDECCAの録音ですから、クリアーでダイナミックな音にも圧倒されました。(当然、今聴いてもCDなど足元にも及びません:私的感想)
ブルックナー がこの第8番を作曲した時期は1884-87年頃ですが、演奏されたのは1892年12月18日ウィーンでハンス・リヒター(1843-1916)の指揮で初演されて大成功となりました。ブルックナー の最後の曲となった第9番は未完に終わってますので、この第8番が交響曲の4楽章構成として彼の最後の大曲と云えます。