モーツァルト
交響曲第38番ニ長調「プラハ」 K.504 交響曲第39番変ホ長調 K.543
・カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
モーツァルトの交響曲の中で特に好んで聴くのは交響曲第38番「プラハ」です。この曲は今まで、数多くの演奏を聴いて参りましたが、No.1はカール・ベーム指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が極上だと、いつも聴くだびに感動してます。
風格と気品、そして要所をおさえた完成度など、文句の付けようがないのです。モーツァルトが作曲した時期は1786年12月6日とありますが、曲は壮大な宇宙の夜明けのような、序奏に始まります。そこから格調の高さを味わせてくれるのは、ベーム&ウィーン・フィルなんです。もちろん他の演奏家でも感じられるでしょうが、モーツァルトの「プラハ」にかける意気込みを、この冒頭から感じさせてくれることが出来るのは、ベームだけのように思えます。