- アウダスト・ヴェンツィンガー(Viola da Gamba)
- フリッツ・ノイマイヤー(Harpsichord)
- (録音:1950年〜1952年)
休日の早朝にバロック音楽を聴くと、何故か今日一日がいい日になるような清々しい気持ちになります。そのバロック音楽の代表格といえば、やはり「音楽の父」ヨハン・セバスティアン・バッハでしょう。そのバッハの数多い作品からヴィオラ・ダ・ガンバの曲を聴きます。
レコード・ジャケットに描かれている楽器がヴィオラ・ダ・ガンバです。絵で見るとチェロによく似た楽器ですが、チェロとは違う作りになっているみたいです。
・弦の数は4本でなく、普通は6本(ときに7本)
・調弦もチェロのように5度間隔ではなく、4度ー4度ー3度ー4度−4度の巾で調弦
・指盤にはギターと同じようにフレットがある
音色はチェロよりもやわかいので、繊細なチェンバロとの相性も良く、こじんまりとしたサロンなどで聴いたら素敵だろうなと思いを寄せてしまいます。
さて、バッハの3つのソナタだが、第1番ト長調 BWV 1027 第2番二長調 BWV 1028 第3番ト短調 BWV 1029 の3曲です。第1番と第2番は4楽章の構成ですが、第3番は3楽章形式です。第1番、第2番の第1楽章はアダージョから始まりやや重いイメージとなりますが、第2楽章はアレグロですから、明るく親しみやすい曲が再現されます。3曲どれも全曲15分以内に収められていますから、それも聴きやすさにつながっています。