McInjunの日記

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仲道郁代のベートーヴェン

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 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変 ホ長調 作品73「皇帝」*

         ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」

         創作主題による変奏曲 ニ長調 作品76

         エリーゼのために イ短調 

仲道郁代(P) 

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーフィルハーモニーブレーメン

 

オーケストラを伴うピアノ協奏曲「皇帝」とピアノ独奏の「熱情」(ソナタ)、そして「エリーゼのために」等が収録されています。1曲目のピアノ協奏曲「皇帝」は、指揮者ヤルヴィと2004年6月にドイツで録音されたものです。今年はベートーヴェン生誕250年の記念の年ということですが、コロナウイルスで様々なコンサートが中止となりとても残念でなりません。アーティストの方々は、我々リスナー以上に計り知れない思いでいるでしょう。ただ報道によりますと、ドイツのベートーヴェン周年記念財団が生誕250年を祝う期間を21年9月までとする意向を示しているそうで、ベートーヴェンイヤーが延長されることは、クラシックファンにとってはたいへん嬉しいことです。

そんな訳で今年はクラシック音楽の”王道的”であるベートーヴェンを、例年以上に多くの演奏を聴いていきたいと考えております。

仲道郁代さんは2003年から2006年にかけて、ベートーヴェン のピアノ・ソナタとピアノ協奏曲の全曲録音を完了させています。そのベートーヴェンについてはかなり研究をされ、楽譜からの論理とアーティストとしての感情注入とのせめぎあいから、最大限の素晴らしい音楽を聴かせてくれています。我々には理解できないところですが、凄く勉強されているなと尊敬の念に堪えません。そんな仲道さんが弾くベートーヴェンは確かな技術に裏付けされた演奏で、とても聴きごたえのある堂々としたものです。だいぶ彼女の印象との違いに驚かされますが、音を聴けばその実力に納得されることでしょう。