McInjunの日記

音楽と写真のブログです。

第九を聴く

2019年も残り数時間です。平成31年から令和元年となった2019年は、自然の脅威に晒された1年となり、やはり地球温暖化の影響からなのか、台風が本気で人間社会に襲いかかり、過去に経験のないほどの荒れ狂う姿を見せつけられました。これからはどこで同様な被害が起こっても不思議ではない時代にとうとう入ってしまった感があります。今回の台風で甚大な被害を受けた方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

そんな2019年最後の12/31に今年1年を思い起こしながら聴く音楽は、やはりベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」です。 

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 フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団のCDで聴きます。

 

第1楽章を聴くたびに思うのは、この楽章は様々な出来事を回想させてくれます。ドラマティックなメロディが、次々と畳み掛けてくるので、様々な過去の記憶が蘇ってきます。ここでは嬉しかったことや楽しかったことなどの思い出は出てきません。どちらかというと、試練に満ちた辛かったことや苦しかったことなど、嫌な思い出ばかりが頭をよぎります。しかし、楽章の最後には復活を予言するような力強いコーダで締めくく羅れます。

次の第2楽章は新しい命が生まれたときのように、小刻みな動き(リズム)から、大きく成長しようとする生命の躍動を感じます。第1楽章で壊滅的とは言わないが、病んだ心情がこの第2楽章では、新しく生まれ変われたようにリフレッシュさせてくれます。ベートーヴェンはきっと未来に目を向けていたからでしょう。「過去をくよくよするな」とでも言ってくれてるような励ましにも聞こえる楽章です。

第3楽章では、指揮者フルトヴェングラーはテンポを微妙に調整しながら、しっかりとハーモニーが耳に届くよう丁寧な演奏をしてます。聴衆の心を暖かく優しくしてあげられるよう、至幸の恵みに溢れた静寂を、無心で届けてくれているようです。比類なき自己陶酔の極みの楽章です。

第4楽章は誰もが知っている「歓喜の歌」の超有名な合唱の楽章です。あの易しいメロディに乗り、大規模な合唱団が歌う様は感動的で、全人類の希望が全部ここに集約されている如く、その盛り上がりは最高の音楽祭そのものです。

来年は今年よりも良い年になってほしいと願いながら曲は終わりを迎えます。